田舎で仕事をする時の心得
定年退職後に田舎暮らしを始めた人は別ですが、そうじゃない私のような人間は仕事をしなければ生活していけません。畑を耕す生活は将来の課題として、田舎でフリーランスとして生計を立てていくための注意点等を書いておきます。 インターネットは生命線! プログラマーに限りませんが、今時フリーでやっていくのにインターネットは必須。逆にいえば、通信環境さえしっかりしていれば「田舎だから」というハンデはほとんどないと思います。幸い、現在は田舎でもADSL等のネット環境が揃いやすいので助かります。仕様書やソースなどファイルのやりとり、業務連絡などを郵送でやっていたら仕事になりませんので、ここはしっかりお金をかけて下さい。万が一、引越してからネットが使えないことに気付いたりすると大変ですので、加入したいプロバイダだけではなく、引越し予定先の自治体(役場)にも事前に確認しておくのがオススメです。同時に、携帯電話の電波が届くかも確認しておきましょう。 他に揃えておきたいもの インターネットとパソコンがあれば大体はOKですが、あわせてFAX送受信機能の付いたプリンタ複合機も備えておきたいところです。私が愛用しているのは、ブラザー工業の「マイミーオ」シリーズで、プリンタ、スキャナ、FAX機能を内蔵して、電話機を外付けすることもできます。これ1台があれば大抵は困りません。ただ、田舎暮らしの場合は近所に気の利いた家電量販店は期待できませんから、ケーブルや消耗品類は本体と一括で揃えておくのをオススメします。 他にも請求書や見積書等のフォーマットも自分専用のものを用意しておくべきですが、これはインターネットから無料でダウンロードできますので問題はありません。都会暮らしでフリーライター等をするなら名刺は必需品ですが、私のようにエンジニア系では必要ありません。いちおうプリンタでハンドメイドのものを作成していますが、未だに使ったことがありません……。 それよりずっと大事なのは、「仕事に集中できる環境」でしょう。都会では周辺の騒音もあり、また娯楽施設も多いため、この点では田舎暮らしの方が有利です。 人付き合いを大切に 私は会社勤めしていた時代のツテを使用して外注で仕事を請けるのがほとんどですが、やっぱり人付き合いが大事だと思います。自分も都会に住んでいたら「ちょっと別の用事のついでに」と顔を見せにいけるのですが、田舎に住んでいるとそうもいきません。今の仕事の発注元が他のクライアントを紹介してくれることも多いので、面倒でもマメに年賀状や暑中見舞い等を出しておく方がオススメです。 また、いつでもクライアントからは自分に連絡が取れる体制も作っておくのがベストです。あいつはいつ連絡しても繋がらない、クライアントの印象も悪くなります。私は、外出時でも休日でもパソコンへのメールは携帯電話等に転送されるようにしています。仕事上の電話は携帯にNTTのボイスワープを使って転送するか、仕事専用の回線を用意した方が良いでしょう。私は家族と共用の電話回線しかありませんので、もっぱら仕事関係の電話は携帯にしてもらうようクライアントにお願いしています。 SOHO支援サイトも活用 私のケースにはあまり当てはまりませんが、発注元を自分で新規開拓していきたい人は、ネット上のSOHO支援サイトを利用すると良いでしょう。『SOHOビレッジ』をはじめ、仕事情報だけではなく、フリーでやっていく上で役立つ心構え等も知ることができます。もっとビジネス寄りに営業をかけるなら、有料の登録が必要ですが『楽天ビジネス』で受注するという選択肢もあります。インターネットをフル活用して、田舎暮らしという地理的なハンデを克服しましょう。 ただしこの手の無料サイトは、時には怪しげな商法の勧誘が混じっていることもありますので注意が必要です。 <参考サイト> ・SOHOビレッジ http://www.sohovillage.com/ ・楽天ビジネス http://business.rakuten.co.jp/ トップページに戻る |